これまでペインクリニック練馬外来(西東京ペインクリニック)に、ご来院いただいた患者様に対する神経ブロック注射実績1万2000人以上の中から、特に印象深い3症例をご紹介させていただきます。
ペインクリニック練馬外来・ブロック注射治療例
- 私のペインクリニックの神経ブロック療法により、痛みから解放された3人の患者さんの治療例です。
練馬区在住69歳男性 三叉神経痛
ひとり目の患者さんは、実に立派な礼状をたしなめてくださいました。
10年前から時々右の頬と口の中が痛かったのですが、ここ1年は痛みのために生活に支障が出ています。
これまでは、かかりつけの内科で処方された薬を飲んでいましたが、一向に良くなる気配がなく、何とかならないものかとインターネットで自分の症状を調べるうちに、三叉神経痛はペインクリニックで治療をするとよいと知り受診しました。
今までは内服薬は食後に飲んでいましたが、ペインクリニックに受診してもらっている神経痛の内服薬は食事の影響を受けないこと、症状からすると食前に飲んだ方が効果を感じやすいと説明を受けてからは食事の前に飲んでみました。
すると、今までは痛くて食事が出来なかったのが、薬が効いてきて痛みはあるものの半分くらいの痛みになり食事ができるくらいに治まりました。
何度か通院して頬のところと首に神経ブロック注射をしていただき薬の量も減らすことができました。
今までは薬を飲めば食事をすることができたのですが、その後の眠気やふらつきにも困っていました。
現在は薬である程度、痛みのコントロールが出来ているので症状が強くなった時に先生に相談しています。
私の場合は冬場や雨が続くときに症状が強くなりやすいのですが、そういった時に神経痛の点滴をしてもらうとその日はスーッと痛みが楽になります。
ブロック注射(頸部硬膜外ブロック注射動画)
ペインクリニック練馬外来・治療例
所沢市在住62歳女性 顔面神経麻痺
私は顔面神経麻痺で家の近くの内科から、ペインクリニックを受診するように勧められ来院しました。
突然、顔の半分が動かなくなってビックリしたのですが、何科で受診すれば良いかわからず知り合いに聞いたところ、顔面神経痛はペインクリニックで治療をしていると聞き受診しました。
耳の奥の診察をしてもらい、ウイルス性の発疹があるので、顔面神経麻痺の中でも水疱瘡のウイルスが原因となって起こるラムゼーハント症候群だと言われました。
そこで、抗ヘルペスウイルス薬と神経の炎症を抑える薬をもらいました。
抗ウイルス薬は発症から24時間以内に飲みはじめるのが好ましく、72時間以内に飲まないと効果が見込めないとのことです。
もし抗ウイルス薬を飲むのが遅れたら顔の麻痺が残ってしまったかも知れない「すぐに来て偉い!」と先生から聞いて、たまたま受診したのがペインクリニックで本当に良かったと思いました。
顔面神経痛の早期治療について
神経が腫れあがっても頭蓋骨のトンネルは広がらないのすが、通り道のトンネルで神経が圧迫されてしまい神経を締め付けている状態になり、その先の神経が壊死してしまいます。
医学的見地、症例統計から72時間以内に適切な治療処置を施すことで麻痺の後遺症を極力抑えることが見込めます。
そのようにウイルス性の顔面神経麻痺の病態であると説明を受けました。
治療には
- ウイルスの増殖を抑えるため、抗ウイルス薬の内服
- 神経の炎症を鎮めるため、ステロイドの内服
- 神経に通う血液を増やすため、神経ブロック注射
この3つが必要で、星状神経節ブロックで交感神経を遮断することで、血管を収縮している神経を遮断して血管を広げ血流を良くするそうです。
はじめは、左側の瞬きも口の動きも自分では全く動かないように感じていて、これから私はどうなってしまうのか不安で一杯でした。
だけど毎日注射に通っているうちに、はじめは少しずつ目の周りの筋肉が動いてくるのが分かりました。
そして次第にに口の周りも動くようになり、うがいで水が漏れていましたが、1ヶ月くらいで機能的には全く問題ない程度に改善してきました。
私はこの病気になって初めて気付きましたが、顔は左右で少しでも目の大きさや動きが違うだけで、顔の印象は全く変わってしまいます。
それでも2ヶ月目も神経ブロック注射に通院し続けたことで、左右差もほとんどなくなってきました。
今では、口を「イー」と横に広げた時に少しだけ左が弱い程度で、皆が言うには「左右差は全然わからない」という状態に回復しました。
やはり顔というのは特に女性、私もそうですが人の活動に大きく制約を受けてしまいます。
人と接する時に相手の印象に大きく影響与えます。
初対面の方と話すときに、ただでさえ緊張するのに、自分の顔が気になって更に緊張して、自信がなくなって様々なチャンスを逃してしまったりしてしまいかねません。
早めに治療して短期間しっかり集中して治療することで、その後の人生を大きく左右することに繋がります。
2ヶ月かけて、しっかり治療をやっていただいて、ここまで回復して良かったと思います。
東村山市60歳女性 変形性膝関節症
5年程前から右膝の内側の部分がすごく痛くなりました。
最近では立ち上がるのがつらいぐらい痛くなってしまいます。
近くの整形外科に通っていましたが一向に良くならず、同じような症状の友達がペインクリニックで良くなったと聞いて早速受診しました。
そこで撮影したレントゲンを見ると、年齢の割に変形が強いとの診断。
変形性関節症として思い当たる原因としては、5年ほど前から体重が増えてきて、その頃から痛みだしたような気がします。
それから、清掃の仕事で日中はほとんど立ちってやる仕事なので関係あるのかもしれません。
その時の身長・体重は、168cm・75kg
40代の頃まではフィットネスに通っていたのですが、子供も大きくなり通うのを辞めてしまいました。
それまでは、67kg位で、その頃が私にとって一番ベスト体重でした。
当時は疲れやすくもなく、色々な活動がしやすかったように感じます。
その頃は膝関節の痛みなど意識せずに普通に過ごして、好きでフィットネスに通って体を動かしていました。
50歳の後半になり関節の痛みが気になりはじめた頃、振り返ると子供が親離れし出して私自身の出かける頻度も減ったのかなと思います。
私の膝の変形による痛みに対して、ヒアルロン酸の注射を週1回やりました。
根本的な解決としては、太ももの筋力強化を理学療法士に指導していただきました。
それに加え、全身の筋力を維持強化しつつ脂肪を減らしていくことが必要といわれました。
そのためには運動習慣、ただ、膝が痛いのではじめは、なかなかうまく行きませんでした。
人間の筋肉は下半身で70%あるそうです。
膝が痛いので、下半身の筋力強化が難しく、膝の炎症をしっかり抑えていく時期は腹筋・背筋・上肢の筋力強化を中心に行いました。
膝の炎症が治まってきた段階で、膝に重力をかけないで行う大腿四頭筋を中心とした、下肢の筋力強化を行いました。
ペインクリニック注射で痛みを取りながら、運動と栄養指導も含めてトータルに治療してもらえるのには助かりました。
栄養に関しては管理栄養士から、摂取カロリー量は減らさず、糖質のおやつ・甘いジュースを辞めるようにとの指導をいただきました。
とはいっても初めから全くなしにするのは難しかったので、人工甘味料の低カロリードリンクは初めだけ飲んでOKにしてもらいました。
間食は、チーズ、ナッツ類、煮干、など糖質以外は、どんどん摂って良いとのことだったので、そこに関して全くストレスは感じませんでした。
注射で痛みを取って、栄養と運動を組み合わせた治療を3ヶ月ほど行い、体重も5キロ減り、70kgを切るところまでいき、外に出かける気力も出てきました。
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