帯状疱疹/練馬・新座・所沢・神経ブロック注射
練馬区、新座市、所沢市、西東京市エリアで帯状疱疹にお困りの方に神経ブロック注射について解説しています。
帯状疱疹ってどんな病気?
帯状疱疹の原因
- 水ぼうそう(赤ちゃん)⇒ 潜伏感染(子供~大人)⇒ 帯状疱疹(主に60歳以降)
- 子供の頃に罹患した水ぼうそうウイルスが大人になっても神経節に潜伏している
- 加齢、疲労などで免疫が低下しウイルスが神経を壊しながら皮膚へ出てくるのが帯状疱疹
帯状疱疹は神経のウイルスが原因で発症します。帯状疱疹の原因ウイルスは水ぼうそうのウイルスと同じものです。
子供の頃に罹る水ぼうそうは全身に水疱を作り、数日で水疱は消えるので治ったと思いがちですが、ウイルスは体に残っています。
生まれたときは、水ぼうそうのウイルスに対する免疫を持っていないので、水ぼうそうは全身に水疱を作ります。
一度、水ぼうそうに罹ると、体に免疫が付きます。
この免疫が、ウイルスを抑え込んでいるだけで、完全にウイルスが消えたわけではありません。これを、潜伏感染と呼びます。潜伏している場所は、脳脊髄から神経が枝分かれするところにある「神経節」に潜んでいます。
加齢やストレス、疲労などで免疫が弱くなると、免疫で抑え込まれていたウイルスが暴れだし、神経節から神経を壊しながら末梢まで拡がります。これが帯状疱疹です。
帯状疱疹は初めは奥の方の刺すような神経の痛みから始まり、3~5日でウイルスが末梢まで拡がると皮膚に皮疹を作る、というのは、このような背景があります。
帯状疱疹の治療法
神経ブロック注射
帯状疱疹は神経の疾患なので神経ブロック注射が有効です。
どの神経ブロック注射が適応になるかは、帯状疱疹が発症した神経によって異なります。
- 硬膜外ブロック
頸髄神経は主に上肢に分枝します。腕に発症した帯状疱疹に対して頸部の硬膜外ブロックを行います。
胸髄神経は主に背部から胸腹部に分枝します。体幹部に発症した帯状疱疹に胸部の硬膜外ブロックを行います。
腰髄神経は主に下肢に分枝します。下肢に発症した帯状疱疹に対して腰部の硬膜外ブロックを行います。
- 星状神経節ブロック
星状神経節ブロックは頭部を含む上半身の交感神経を遮断することにより、血流を増やして神経の回復を促すと同時に、過敏になっている神経の緊張状態を遮断し、痛みの緩和につなげます。
- 神経根ブロック
帯状疱疹が発症した特定の神経の根元にレントゲン透視下に神経ブロック針を進め、直接治療薬を注入します。
飲み薬
急性期にはロキソニンやボルタレンといった普通の痛み止めも鎮痛に有効ですが、急性期が過ぎて炎症ではなく神経障害による痛みがメインになると普通の鎮痛薬は効かなくなります。その場合は神経痛に効果を認める薬剤を選択します。
点滴
天候や気圧の変化などで症状が強いときには、神経痛を抑えるために追加で点滴治療をすることがあります。
予防接種
上述のように、帯状疱疹は免疫がなくなり発症します。一度発症してしまうと、その治療には大変な負担を要します。
50歳以降、特に60歳を過ぎてから発症すると重症化しやすいため、発症しないように、予防接種を行い、免疫を再度獲得することが重要です。
帯状疱疹の症状の経過
帯状疱疹の経過
- 皮疹出現3~5日前:刺すような痛みが出現
- 皮疹出現後2~3週間:痂皮化する。神経や皮膚の炎症による痛み(急性期)
- 皮疹出現後3ヶ月:神経が障害されたことによる痛み(帯状疱疹後神経痛)
痛みに関しては、皮疹が出現する3~5日前から刺すような痛みが出るのが特徴です。
皮疹が痂皮化する2~3週間は急性期の痛みで、神経や皮膚の炎症による痛みです。
発症から3ヶ月ほど経過しても残っている痛みは、神経が障害されたことによる痛みで帯状疱疹後神経痛と呼ばれます。
帯状疱疹後神経痛が残ってしまうと日常生活に支障を来すばかりか、生活の質を低下させます。
残らないように急性期にしっかりと治療をすることが重要です。
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